さて相変わらずの現在療養生活を続けている僕ですが、
なかなか治らず、自分でももっと体のことを知ってみようと思い、自律神経の乱れとかのほうからアプローチしてみようと思い、こんな本を読んでみました、
「図解眠れなくなるほど面白い自律神経の話 小林弘幸著 日本文芸社出版」
「リラックスしたいのに眠れなくなるはどんなじゃろ」
と、本のタイトル的には1瞬突っ込みがありましたが、著者の小林弘幸さんは現職の順天堂大学の医学部教授をしてまして、自律神経の第一人者として活躍しておりまして、大変分かりやすくいろいろな自律神経の整え方を基礎知識から生活習慣の改善法、食事の改善法、メンタル力の鍛え方、運動での整え方と、とても分かりやすく読みやすい本でした。
まず、自律神経はどのようなものといった話題から始まり、
「なんか体の不調があるなあ」といった形でそういった症状が病院で検査しても「疲れ」としてひとくくりにされる場合があり、その「疲れ」も趣味のスポーツなどの心地よい疲れならプラスになる疲れですが、ストレスなどで体を酷使していなくても感じる疲れや夜更かしによる生活習慣の乱れ、極度の激務などで疲れを感じた末に、不快な症状を感じるのが自律神経の乱れの可能性になります。
この自律神経は2種類あって、体を動かすときの交感神経、リラックスさせるときの副交感神経と、2つあるといった、話に続き、片っぽの神経がよくてもダメというバランスが大切という内容があり、交換神経ばかりが強いと、血流が悪くなって、心身の興奮状態が続いてしまいます。
逆に副交感神経が強いとリラックスしすぎで意欲がわかなかったり、無気力感からくる疲労感が来るようになったりします。
結果として出てくる不調として、不安、無気力、イライラや、頭痛、動悸、息苦しさなどが出てきます。
気になる状態がある場合、珍しい病ではないので自律神経外来として、心療内科で1度受診することがオススメとあり、不調が2週間続く場合外来をお勧めするとのことです。
また、予備知識として、男性は30歳女性は40歳から乱れやすくなるといったことや、バランスがいいと若く見られる、そういった影響もあったりします。
生活習慣としての章は
まず、やらない方がいいことは、ネットで病気について調べること、その内容を見ることで余分な情報で不安になり、「サイバー心気症」というものになる可能性があるので、調べすぎずに、不調が2週間続く場合外来をお勧めするとのことです。
他にも、朝の起き方を規則正しくすることで、体内時計を正常にすることで自律神経のピーク時間を合わせたり、朝布団の中でストレッチをしたり、朝水を1杯飲んで、胃腸のスイッチをオンしたり、お風呂の入り方が39から40度くらいにどのような入り方、そういった今日からでもできそうな内容で、体のオンオフを調整する方法が書かれています。
食事は腸にいい食生活として、
発酵食品や食物繊維をとる、実は腸とメンタルは結構密接な関係がありまして、腸内環境が整うことで血液がサラサラになり、自然に自律神経が安定して、腸が悪くなる血液がドロドロになり自律神経が乱れやすくなり、気力とやる気の低下につながるとのことです。
また、腸だけでなく自律神経を作る動物性たんぱく質をとる、ほかにも温かいものが副交感神経にいいとの理由で、温かく発酵食品である味噌汁がいいとか、お酒も過度に飲むと自律神経を壊すので、水と一緒に飲むとか、食事の話も色々と、簡単に実行できそうなことが書いてたり。
僕が1番知りたかったメンタルケアとの部分しては、
人と自分を切り離して考えられる思考、(この部分は別ブログで紹介している嫌われる勇気のアドラー心理学が参考になります)
他にも呼吸は、1吸う:2吐くというリラックスできる方法だったり、音楽を聴く際はこれは驚いたのですが、規則的なロックのリズムのほうがヒーリング効果のあるものより効果があるとか、笑顔を作るとか、これらもできそうなものが多かったり、またおまけで、チェックシート式の自律神経の疲れ具合のチェックもあったりします。
最後の運動については
適度なゆっくりした運動(ウォーキングやストレッチ、スクワット)といった激しくない運動を、日常に組み込んだり、姿勢を正すことで呼吸が正しくなり、無理なく副交感神経を整えることができます。
正しいスクワットやストレッチは本書に図解で書いてますので、そちらを見てみることがオススメです。
作者は最後に、
自律神経はみだれるもの、乱れる理由を排除しすぎて逆にストレスになるのも自律神経によくないと言ってます。
ただし体と同様に鍛えることもできるので、大切なのは乱さないように頑張ることでなく、乱れた時に戻せるリカバリー力とも言ってます。
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